秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつあきのたのかりほのいほのとまをあらみ わがころもてはつゆにぬれつつ
読み方
あきのたのかりほのいほのとまをあらみ
わがころもてはつゆにぬれつつ
歌い方
あきのたのかりほのいおのとまをあらみ
わがころもてはつゆにぬれつつ
歌人
天智天皇 [男]てんじてんのう
意味
秋の田んぼの近くに作った仮小屋にいると、屋根の目が荒いので、私の袖は夜つゆに濡れてしまうなぁ
※写真はイメージです
単語
単語 | 意味 |
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かりほの庵かりほのいお | 農作業のための小さな仮小屋のこと。 |
苫とま | ワラ、カヤ、ススキなどを編んだもののこと。これで屋根を覆う。 |
衣手ころもで | 着物の袖のこと。 |
解説
お米の収穫時期になると、田んぼの近くにワラなどで編んだ小さな仮小屋を建てます。夜はここに泊まり込み、お米の見張りをしていました。「かりほ」は「仮の庵(小屋)」と「刈った稲穂」の二つの意味が合わさっています。天皇が田んぼの見張りはしないはずなので、この歌は農民が読んだ歌であると考えられています。
その他の情報
時代 | 飛鳥(626年~671年) |
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出典 | 後撰集 |
部立 | 秋 |
取り札 | |
決まり字 | あきの |