これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関これやこのゆくもかへるもわかれては しるもしらぬもあふさかのせき
読み方
これやこのゆくもかへるもわかれては
しるもしらぬもあふさかのせき
歌い方
これやこのゆくもかえるもわかれては
しるもしらぬもおうさかのせき
歌人
蝉丸 [男]せみまる
意味
これが噂に聞く都へ行く人も、都から帰る人も、知っている人も、知らない人も、出逢って別れるという逢坂の関所なのですね
※写真はイメージです
単語
単語 | 意味 |
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これやこのこれやこの | これが噂に聞くあの…の意味。 |
逢坂の関おうさかのせき | 現在の京都と滋賀の間にあった関所のこと。京都から来る人と、滋賀から来る人が出逢う意味もかかっている。 |
解説
逢坂の関は京の都の玄関口にあたります。都へ行く人も、都から帰る人も必ず通る場所で、出会いと別れが毎日繰り返されています。蝉丸は琵琶という弦楽器を弾きながら、行き来する人たちの様子をリズミカルに詠んだのでしょう。「これやこの」「ゆくもかえるも」「しるもしらぬも」の部分は琵琶を弾きながら歌うのにはぴったりなフレーズですね。なお、蝉丸は盲目だったという説もあり、出会いと別れの声を聞いて情景を浮かべていたのかもしれません。
その他の情報
時代 | 平安(?年~?年) |
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出典 | 後撰集 |
部立 | 他 |
取り札 | |
決まり字 | これ |