あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝むあしびきのやまどりのをのしだりをの ながながしよをひとりかもねむ
読み方
あしびきのやまどりのをのしだりをの
ながながしよをひとりかもねむ
歌い方
あしびきのやまどりのをのしだりをの
ながながしよをひとりかもねん
歌人
柿本人麻呂 [男]かきのもとのひとまろ
意味
山鳥のたれさがった尾のように長い長い夜を、私は一人で寂しく眠るのであろうか
※写真はイメージです
単語
単語 | 意味 |
---|---|
あしびきのあしびきの | 「山」にかかる枕詞。 |
山鳥やまどり | キジ科の鳥で、オスはしっぽが長い。 |
しだり尾しだりお | 長く垂れ下がっているしっぽのこと。 |
解説
きみのいない夜は寂しくて、山鳥の長いしっぽのように長く感じるという恋の歌です。また、山鳥のオスとメスは離れて眠る習性があることも知っていたのかもしれません。「の」の音の繰り返しがとても心地よいリズミカルな一首です。
その他の情報
時代 | 奈良(?年~?年) |
---|---|
出典 | 拾遺集 |
部立 | 恋 |
取り札 | |
決まり字 | あし |