かるたらいふ

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「かさ」の歌の意味

競技かるたに使用される百人一首6番歌「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」の意味を解説しています。「かさ」は決まり字です。

かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにけるかささぎのわたせるはしにおくしもの しろきをみればよぞふけにける

読み方/歌い方

かささぎのわたせるはしにおくしもの
しろきをみればよぞふけにける

歌人

中納言家持 [男]
ちゅうなごんやかもち

意味

かささぎが渡すと言われる橋についた霜が真っ白になっているのを見ると、夜がふけたのだなぁ


※写真はイメージです

単語

単語 意味
かささぎかささぎ カラス科の鳥。カラスよりも小さめで肩羽、胸、お腹は白い。「カチカチ」と鳴くことからカチガラスとも呼ばれる。
渡せる橋わたせるはし 七夕の逸話で有名な織姫と彦星が渡る橋のこと。かささぎが羽を連ねて作った橋で天の川を渡るとされる。
置く霜おくしも 天に輝く無数の星を表したものと思われます。

解説

かささぎが翼を連ねて天の川にかけた橋に例えられる宮中の橋に真っ白な霜が降りている風景を見て、冬の寒さ、澄んだ空気、満点の星など、夜の深さを感じたことでしょう。霜の白さや輝きは、夜空に輝く無数の星に見立てたのかもしれません。

その他の情報

時代 奈良(?年~?年)
出典 新古今集
部立
取り札
決まり字 かさ